各国の特徴Features
オーストラリア
オーストラリアは、地球上で最小の大陸であり、世界で6番目に大きい国です。国土の総面積は日本の20倍以上もありますが、人口密度は1平方キロメートルあたりわずか2人。四方を海に囲まれており、北東部の沿岸には有名な「グレートバリアリーフ」と呼ばれるサンゴ礁群が広がる壮大な自然に囲まれています。 暮らしやすい気候、治安の良さ、豊かな自然、多文化共存、そして都市と大自然が融合する「生活大国」と呼ばれています。
基本情報
正式国名:オーストラリア連邦(Commonwealth of Australia)
首都:キャンベラ
面積:約774万㎢
総人口:約2,600万人
公用語:英語
通貨:オーストラリアドル
オーストラリア留学のメリット
アジアに最も近い英語圏
アジアの一員としての意識が高いオーストラリア。親日国であり、人々はフレンドリーです。物理的近さはもちろん、時差が少なく(最長2時間)、日本との連絡が取りやすい点も安心ポイント。グローバルビジネスにおいて、今や欠かせない存在であるアジア圏の文化・コミュニケーションを学ぶにも絶好の環境。世界でもトップレベルの教育の質
オーストラリアの大学は、ほとんどが国公立で、どの大学に進んでも政府による強力なサポート体制の下で勉強することができます。英国の国際的な大学評価機関QS(Quacquarelli Symonds)が発表する「世界の大学ランキング2015/16」では、オーストラリアの7大学がトップ100にランクインしており、その教育水準の高さは世界的にも高く評価されています。国を挙げて取り組まれている留学生のサポート
オーストラリアは留学生の受け入れと保護のために法律や義務を制定している世界的にも珍しい国です。留学生にオーストラリア人学生と同等の教育を提供することを保証するESOS法と呼ばれる国家法や、留学生を受け入れる教育機関に対して政府への登録を義務付けるCRICOSという制度を設けています。オーストラリアが国を挙げて留学生を歓迎していることが伺えます。国際的にも評価されている暮らしやすさ
オーストラリアは世界で最も暮らしやすい国の1つと言われており、The Economist Intelligence Unitが世界各国140以上の主要都市を評価した「世界で最も住みやすい都市ランキング2016」では、6年連続でメルボルンが1位に輝き、オーストラリア主要3都市がトップ10に入っています。また、学生の生活環境・生活の質・就職環境・費用の4つから評価されるQS Quacquarelli Symondsの「学生にとって留学しやすい都市ランキング2016」でも、世界第2位にメルボルン、4位にシドニーがランクインしています。学生ビザでも働くことができる
オーストラリアは、学生ビザ滞在中に労働が許可されている珍しい国です。 学生ビザ取得者には、労働許可(ワークパーミッション)が付与され、週20時間(2週間で40時間)までの就労が認められます。 コース期間中、学校が認めた休暇期間については、無制限の就労が可能です。
有名都市と州の特色
シドニー(ニュー・サウス・ウェールズ州)
オーストラリア最大の都市シドニーは、英国調の街並みとモダンな高層ビル、緑溢れる公園、港を行きかうフェリーが見事に調和する、美しい街並みが特徴です。ショッピング、美術館めぐりなど都会でのエンターテイメントの他、近郊には約30 カ所のビーチが点在し、サーフィンなどのマリンアクティビティを楽しむことができます。また世界中から学生や観光客が集まる国際色豊かな都市でもあり、様々な国のグルメや、お洒落なカフェも楽しむことができます。メルボルン(ビクトリア州)
メルボルンはオーストラリア第2の都市で、「世界で最も住みやすい都市ランキング」でも毎年上位にランクインしています。文化美術の中心地として栄え、ビクトリア調の建物が整然と並んだ様は、どこかヨーロッパの都市の趣があります。おしゃれなカフェや高級感あふれるバーやレストランも多く、グルメシティとしても知られています。ブリスベン(クイーンズランド州)
オーストラリア第3の都市ブリスベンは、1年を通して過ごしやすい気候に恵まれており、「サンシャイン・ステート(太陽の州)」とも呼ばれています。州都としての活気の中にも、のんびりリラックスした雰囲気が漂い、街はコンパクトにまとまっているため、学生生活を送るには最適です。南北それぞれ1時間の場所には、有名なビーチリゾートがあるため、週末を利用しての日帰り旅行などを楽しむこともできます。パース(西オーストラリア州)
オーストラリア第4の都市パースは、世界で最も住みやすい街トップ10にランクインしており、近代的な都市と美しい自然が調和したリラックスシティとして知られています。公共交通機関が充実しているため、市街地(シティ)だけでなく、近郊にある美しい公園やショッピングセンター、白砂のビーチなどへ気軽に足を運ぶことができます。近年、市内の都市開発プロジェクトが急速に進められており、更なる発展が期待される都市として注目されています。アデレード(南オーストラリア州)
州都アデレードは、街全体が公園と緑に囲まれており、ゆっくりとした時間を過ごすことができます。徒歩で回れるほどの適度な広さの街で、多彩なレストランや美しい公園、ワイナリーなどがコンパクトに集まっています。 観光地として有名なカンガルー島では、カンガルーはもちろん、アシカやコアラ、ワラビーなど、多数の野生動物に出会うことができます。
オーストラリアの大学への進学
大学の特色
オーストラリアには約40の大学があり、そのほとんどが国公立です。少人数ながら14人ものノーベル賞受賞者を輩出しており、国際的に高い評価を得ています。 オーストラリア政府の主導により、ほかの教育機関で単位が認められるAQF(Australian Qualifications Framework)制度やTEQSA(Tertiary Education Quality and Standard Agency)と呼ばれる大学を管轄する行政機関など、大学の高度な教育レベルを維持するためのシステムが構築されています。 オーストラリアの特徴は、日本の4年制大学(学士号)に相当するBachelor Degree(通常3年間、専攻によりそれ以上)のほか、実践コースであるDiplomaやAdvanced Diploma、2年間のAssociate Degree(準学士)などもあり、幅広い進学プランが用意されています。Bachelor Degreeを優秀な成績で修了すると、1年間の専門研究コースHonours Degree(優等学位)に進むことができ、Honours Degreeを修了することで大学院過程に進むことができます。 オーストラリアの大学では、1年目から専門分野の科目を履修するため、学生は自らリサーチを行い、個々のテーマに即した研究をすることが求められます。基本的には、レポート、テストその他提出課題によって評価されます。オーストラリアの大学の成績評価はとても厳しく、良い成績をとるには授業に真剣に取り組む必要があります。
進学コース
‣①語学パスウェイ:英語研修から、Foundationなど進学準備コースに入る
‣②学部パスウェイ:Foundation Course(大学進学コース)から進学を目指す
‣③学部パスウェイ:Diploma Course / Associate Degree(準学士コース)から進学を目指す
‣④ダイレクトエントリー:大学1年次に直接入学する
プラン① 語学パスウェイ
IELTS:不要
大学付属語学研修機関にて、所定の期間英語を勉強したのち、進学のためのコースに上がるプランです。オーストラリアの英語コースは、ELICOS(English Language Intensive Course for Overseas Students)と呼ばれ、進学準備コースは主に大学付属・カレッジ付属の語学研修機関で学びます。 オーストラリアの英語コースは、イングリッシュ・オーストラリアや、UECAといった連邦政府や専門機関によって認定を受ける義務があり、定期的に厳しいチェックを受けており質が高い教育を提供しています。進学を希望する学生向けに、提携大学と進学・編入などのパスウェイコースも提供されています。
高校の成績(GPA)と英語力の両方を満たしている場合は、条件なしのUnconditional Offerが出ますが、GPAは満たしているが英語力が基準に達していない場合は、「英語力条件をクリアすれば正式合格」となる、条件付きでConditional Offer(条件付き合格)となります。大学付属語学研修機関にて、所定の期間英語を勉強したのち、進学のためのコースに上がるプランです。
プラン② 学部パスウェイ:Foundation Study Course(大学進学準備コース)から進学を目指す
IELTS5.0~5.5以上
‣大学準備コース(Foundation Study Course) 日本の高校を卒業後、大学の入学基準に満たない留学生が大学学部に進学するためのステップとして入学するのがファンデーションコースです。ESLのような英語力のみを身に着けるための授業ではなく。授業やガイダンスで使用する専門英語やディスカッションや研究分析、の方法、レポートの書き方など大学で必要な学習スキルのトレーニングを始め日本の大学における一般教養課程のような内容の授業を受けることになります。日本で高校を修了された留学生は、教育制度が異なるため、 ほとんどの場合、学部への進学の前に約一年間のファンデーションコースを修了することを求められます。ファンデーションコースは普通、大学独自で運営していたり他の教育機関が運営している場合がありますがその学習内容は非常に質の高いものです。
プラン③ 学部パスウェイ:Diploma Course から進学を目指す
IELTS5.0~5.5以上
‣ディプロマ・コース(Diploma Course)
ディプロマコースには、大学編入を主な目的とするものと、実践的な職業資格取得を目的としたものがあります。ディプロマは、オーストラリアでは大学の学士号に次ぐ資格として通用しており、大学編入が目的でない方もこのコースで学んでいます。また、オーストラリア人だけでなく、世界中の留学生が学ぶことのできるコースです。職場実習を取り入れた実践的なコースでは、ディプロマ単独で正式な学位として認められ、即戦力として仕事に就くことができます。大学編入を目指すコースでは、大学1年次に相当する課程として認められています。所定の成績で修了すれば、各ディプロマの分野と関連する大学へ、学士課程の2年次として編入できます。
プラン④ ダイレクトエントリー:大学1年次に直接入学
IELTS6.0以上
日本で高校卒業後、オーストラリアの大学1年次に直接入学するプランです。高い高校成績(GPA)、IELTSスコアが求められるほか、大学によってはFoundation Study Courseを必須とする場合もあり、狭き門となっています。
‣学士号(Bachelor Degree) 日本の4年生大学卒業に相当するのがBachelor Degree(学士号)。通常3年間で取得できますが、履修期間は大学やコースによって異なり、医学、建築学、工学などの理系コースでは、修了までに4~6年程度の期間を要します。 オーストラリアの大学学部では1年目から専門分野の科目を履修します。学生は図書館やインターネットを利用して自主的にリサーチを行い、テーマに即した研究に取り組むことが要求されます。授業は講義のほかにチュートリアル等があり、ほとんどの科目で論文(レポート)の提出やプレゼンテーションなどのAssignmentが課されます。