各国の特徴Features
アメリカ
「自由」と「多様性」の国
アメリカは、本土48州にアラスカ、ハワイの2州とワシントンDCから構成されています。それぞれの州に国家のように自治権があり、地域や都市によって雰囲気が異なります。景観、気候も山岳地域や砂漠まで多種多様なアメリカは、まさに自由と多様性あふれる国として魅力を放っています。アメリカは広大で、西海岸から東海岸まで、車でノンストップで移動したとしても5日間かかります。氷河、海岸線、砂丘、熱帯雨林、国立公園など、美しい自然が多くみられ、ユネスコ登録の新遺産は13にのぼります。また、スポーツや、音楽、映画・演劇など、アメリカが世界をリードする文化が多数あります。
基本情報
正式国名:アメリカ合衆国
首都:ワシントン
面積:約982万㎢
総人口:約3億2千万人
公用語:英語
通貨:アメリカドル
アメリカ留学のメリット
日本からの留学人気No1英語圏
アメリカ合衆国は、50州と連邦政府直轄地(首都)ワシントンDCからなる連邦制国家で、各州が独自の法律・教育制度を持っています。歴史的・外交的にも日本との関係が深く、日本人学生の留学先としても長年にわたってナンバー1を維持しています。アメリカの気候は、その広い国土のため多様性に富んでいます。最北部アラスカは年間を通じて冷涼ですし、太平洋上のハワイは温暖な気候です。本土では、北東部から北のエリアでは、冬は寒く夏は暑い湿潤大陸性気候で、東部から中央部は亜寒帯湿潤気候、南東部から南部は温暖湿潤気候です。西部は一般的に温暖で乾燥しており、メキシコ国境付近では砂漠気候も確認できます。グローバルリーダーを育てる大学教育
アメリカは様々な分野で世界をリードする大国です。その原動力の一つが、学部課程で世界のリーダーを育成するために行われている教養教育です。学生は、自らを高めるために、真剣に課題に取り組み、優良な成績を収めることを目指し、またそれをバックアップするために教授陣が全力を尽くします。アメリカの大学は一般的に、寮制をとっていて、初年度はほとんどの学生がキャンパス内または近郊の大学寮に入ります。そこでルームメイトと共同生活を送りながら、勉学、クラブ・課外活動、インターンシップ、地域ボランティアなど、様々な活動に精力的に参加します。アメリカの大学に行くことは、自らの能力を最大限に高める最良の選択といえます。質の高いリベラルアーツ教育
アメリカの大学学部課程では、「リベラルアーツ教育」に代表される、教養教育に力を入れています。学部課程において、学生は文理問わず、幅広い分野の履修と教養を身につけることが期待されています。このようなアメリカの教養教育は、世界各国の大学教育に影響を与えています。 また、米国高等教育機関は、日本のように、ただひとつの政府機関に管轄されているのではありません。逆に、6つの地方認定協会のひとつから認められることが、その大学の学業における誠実さと優秀さの証明としているのです。地域で認可するこのシステムは、米国高等教育に柔軟性と多様性を与えてきました。州立大学が納税者によって支えられ、その結果、有権者の必要に応じての役割を果たさざるを得ない一方で、私立大学はまったく政府の政治的、経済的な制約を受けないでいます。トップレベル大学が集結
アメリカには公立・私立を合わせて約3,000もの4年制大学があり、学生数も1,000以下の小規模校から5万人以上の大規模校まで様々です。世界大学ランキングTop10には毎年多数のアメリカの大学で占められており、その大学力の強さがうかがえます。そのため、学生だけでなく、教授陣、大学職員が、世界中から優秀な人材が集まり、多様性あふれる大学環境を構成しています。エンターテインメント大国
アメリカ国民にとって、スポーツは地域コミュニケーションの一部で、高校・大学のアメリカン・フットボールやバスケットボールなどの試合は、その地域の人々にとって最大のビッグ・イベントといっても過言ではありません。野球、アメフト、バスケットボールなどアメリカ発祥のスポーツから、ゴルフ、テニス、ボクシングなど様々なスポーツを楽しんでいます。また、アメリカの歴史は音楽抜きには語れません。ブルース、ジャズ、カントリー、ソウル、ロック、ヘヴィメタル、ヒップホップなど、様々なジャンルの音楽が生まれ、各地に音楽博物館が点在し音楽への愛情を感じることができます。さらに、ハリウッド映画に代表される映画産業、そしてブロードウェイに代表されるミュージカル・演劇は世界中の人々を魅了しています。
アメリカの大学への進学
大学の特色
アメリカには約3,000の4年制州立、私立大学があり、その学生数は1,000人以下から50,000人以上までと実に様々です。米国大学への入学は広き門で、毎年70%を越える米国の高校卒業生が大学に進学しています。 米国では「ユニバーシティ」と「カレッジ」の名称の違いは、多くの場合、あまり区別されずに用いられており、名称で大学の良し悪しを決めることはできませんし、すべきではありません。「カレッジ」は、一般的に小または中規模高等教育機関で、学部課程プログラムか学士号を取得するために必要な4年間、学生を教育することを主としています。「ユニバーシティ」は、大規模で、学士号の他に大学院レベルの修士号や博士号の学位取得プログラムがあります。また、加えてアメリカには約1,600校の2年制大学も存在しています。2年制大学を修了し、4年制大学に編入するルートが豊富なこともアメリカの特徴です。2年制大学は、州立が「コミュニティ・カレッジ」、私立が「ジュニア・カレッジ」と呼ばれています。
進学コース
‣①語学パスウェイ:英語研修から、学部パスウェイコースに入る
‣②学部パスウェイ:2~3学期の大学準備コースから、学部2年次に編入する
‣③ダイレクトエントリー:大学1年次に直接入学する
‣④ダイレクトエントリー:2年生大学から4年制大学の編入を目指す
プラン① 語学パスウェイ
IELTS:不要
大学付属語学研修機関にて、所定の期間英語を勉強したのち、進学のためのコースに上がるプランです。アメリカの英語学校は、「大学付属英語研修機関」「大学キャンパスを利用した私立語学学校」「単独の私立語学学校」の3種類に大別されます。大学に進学する多くの場合で、「大学付属英語研修機関」「大学キャンパスを利用した私立語学学校」が選択されています。アメリカの英語学校は、大学付属はUCIEP (University and College Intensive English Programs)、私立学校はEnglishUSA, CEA(Commission on English Language Program Accreditation)、ACCET (Accreditation Council for Continuing Education and Training)がそれぞれ認定し、その質を担保しています。
高校の成績(GPA)と英語力の両方を満たしている場合は、条件なしのUnconditional Offerが出ますが、GPAは満たしているが英語力が基準に達していない場合は、「英語力条件をクリアすれば正式合格」となる、条件付きでConditional Offer(条件付き合格)となります。大学付属語学研修機関にて、所定の期間英語を勉強したのち、進学のためのコースに上がるプランです。
プラン② 学部パスウェイ:大学進学準備コースから進学を目指す
IELTS5.0~5.5以上
‣大学準備コース
日本の高校を卒業後、大学の入学基準に満たない留学生が大学学部に進学するためのステップとして入学する方法ですが、すべての大学でこのようなコースを持っているわけではなく、留学生受け入れに積極的な一部のJSAF協定大学で用意されています。ESLのような英語力のみを身に着けるための授業ではなく、授業やガイダンスで使用する専門英語やディスカッションや研究分析の方法、レポートの書き方など大学で必要な学習スキルのトレーニングを始め日本の大学における一般教養課程のような内容の授業を受けることになります。通常、大学に直接入学する場合は、SATやACTスコアなどが求められますが、原則としてパスウェイコースには必要ないうえ、IELTS要件が低く、さらにコース修了後は、大学2年次に編入することができるので、スムーズな進学プランを立てることができます。
プラン③ ダイレクトエントリー:大学1年次に直接入学
IELTS5.5以上
アメリカの大学へ直接進学するプランです。アメリカでは日本のような入学試験方式をとっておらず、総合評価で入学を決定するため、直接入学の場合は多くの大学で優良な高校の成績と英語力に加え、SAT、ACTなどの適正能力テストや、エッセイ、推薦状などの追加資料が求められます。また、進学準備コースに比べて、入学審査に時間がかかります。
‣学士号(Bachelor Degree) アメリカの4年制大学では、ほとんどの大学が1~2学年次に教養科目を履修し、2年次後半から3年次前半までに専攻科目(Major)を決めるシステムをとっています。学部課程は一般的に4年間で、修了すると学士号(Bachelor’s Degree)を取得します。建築学、薬学、工学など一部の分野では5年以上かかる場合もあります。学士号の種類として、Bachelor of Arts (B.A.)やBchelor of Science (B.S.)などがあります。
プラン④ 2年制大学(準学士号)から4年制大学編入を目指す
IELTS5.0以上
2年制大学(コミュニティ・カレッジ/ジュニア・カレッジ)は、4年制大学に比べて学費が安く入学基準が緩やかで、高校での成績が問われない場合もあります。2年制コースを修了すると準学士号(Associate Degree)となり、4年制大学3年次に編入するか、職業訓練コース(料理、会計、情報処理など)の学生は卒業後就職するのが一般的です。州立であるコミュニティカレッジでは、州内の4年制大学には編入時に取得した単位が認定される協定大学が多数あり、進学しやすくなっています。ただし、2年制大学では、一般的に、4年制大学に比べて寮を含む学生のための大学施設が少なく研究や教育の質が劣ること、また協定の無い大学には取得単位が認定されるとは限らないなどのリスクがあることも理解しておくことが必要です。
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