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コミュニティカレッジ(アメリカ合衆国/カナダ)

アメリカやカナダでは一般的に「大学」はCommunity College/Junior Collegeとよばれる2年制大学、University/Collegeとよばれる4年制大学の2つに分類できます。このページでは、コミュニティカレッジとはどのような制度か、どのようなメリットがあるかについて紹介します。

コミュニティカレッジとは

  • コミュニティカレッジは主に地域の住民に対して大学レベルの教育と職業訓練を提供することを目的としています。多くのコミュニティカレッジが州・郡や市といった公立の教育機関であるのはそのためです。

    2年制大学といっても日本の専門学校や短期大学とは異なります。コミュニティカレッジは、一般的に2年制の学士号プログラム(準学士号)や職業訓練プログラムを提供しています。また、学位プログラムとしては、準学士号(Associate Degree)や技術系学位(Associate of Applied Science)を取得することができます。

  • コミュニティカレッジは、多様な教育ニーズに応えるために幅広い学科や専攻を提供しています。4年制大学Lower Division(教養課程や1・2年生向け授業)を履修することになります。もちろん一般教養科目だけでなく、ビジネス、教育、工学、看護、芸術といった専門分野まで、さまざまな分野のプログラムがあります。これにより、学生は自分の興味やキャリア目標に合わせて学ぶことができます。また、社会人の生涯学習や職業訓練のための学習の機会も提供しているため年齢も目的も大きく異なる人たちが、同じ授業を受講することがあります。

    進学後のプラン/4年制大学への編入について

    • 海外の4年制大学で学位を取得することを目標としている方も、2年間コミュニティカレッジで学び、準学士号を取得した後、4年制大学へ3年生として編入(Transfer)という選択肢もあります。語学等の基準にもよりますが、4年間で学位(Bachelor’s Degree)を取得することができます。アメリカではコミュニティカレッジと地元の大学が編入の協定を結んでいることが多いです。しかしながら、希望の学部・専攻に編入するには、コミュニティカレッジでどのようなクラスを何単位取得するか、必要となる成績(GPA)などが細かく定められていますので、先を見越して事前に履修する科目を考える必要がありますので、事前にアカデミックアドバイザーに相談するようにしましょう。

    ショアラインコミュニティカレッジの例

    JSAFパートナー大学の一つであるショアラインコミュニティカレッジでは、全米有名大学への指定校推薦制度(TAG)があります。ショアラインでの2年間の成績をもとに、選択した1つの大学への推薦状の交付を受けると、通常の入学審査無しで、条件付き合格(Conditional acceptance)を得ることができます。さらに、指定校で合格した大学をキープしておき、第一志望大学の結果を待ってから進学を決めることもできます。

    指定校例)
    ・ワシントン大学タコマ、ボーセル
    ・シアトルパシフィック大学
    ・シアトル大学
    ・ポートランド州立大学
    ・サンフランシスコ州立大学
    ・カリフォルニア大学リバーサイド
    ・カリフォルニア州立大学チコ
    ・アリゾナ州立大学
    ・インディアナ大学パデュー大学インディアナポリス
    ・モンタナ州立大学
    ・モンタナ大学
    ・オレゴン大学
    ・ケンタッキー大学
    ・アイオワ大学

    コミュニティカレッジからスタートするメリット

    費用面

     コミュニティカレッジの授業料は一般的に4年生の私立大学や州立大学に比べて安価です。そのため、進学に関わる費用を抑えることができることが特徴の一つです。

    入学の柔軟性

    コミュニティカレッジ出願基準は4年生大学に比べて緩やかで入学のハードルが低いことが多いです。大学によっては高校での成績が問われない場合もあります。

    小規模なクラスサイズ

    コミュニティカレッジのクラスは4年生大学よりも小規模なことが多いです。そのため、クラスへの参加度、教授やクラスメイトと意見交換だけでなく、皆さん自身が意見を発信する機会も増えます。学生はより積極的に授業に参加するだけでなく、質問をしやすい環境で学ぶことができます。

    コミュニティカレッジに入学する際の注意点

    魅力の多いコミュニティカレッジですが、下記の点には注意が必要です。

    滞在先の確保がむずかしい

    コミュニティカレッジは先述の通り、主に地域の住民に対して教育を提供することが前提となっていることから、4年制大学のように学生寮を設置していない大学もあります。ホームステイなど学生寮以外の滞在方法もありますが、滞在先を確保するのに時間を要することもありますので、ご希望の方は早めの出願をお勧めします。

    入学のハードルは低くても授業や卒業が簡単ということではない

    2年間で準学士を取得し、3年生として編入も可能ではありますが、これは、ただ必要な単位を取得するだけでは希望は叶いません。よい成績を修めることだけでなく、授業の積極的な参加、提出物の質も関わってきます。また、ディベートやディスカッション、プレゼンテーションに向けた事前準備や資料作成には相当な「努力」と「忍耐」が必要です。日々の積み重ねが必要になることはぜひ念頭においてください。一般的に2年制大学では4年制大学に比べて研究や教育の質が劣ることもありますが、しっかりと基礎力を固め、よい成績を修め、次のステージに移行できるように日々努力をしていく必要があります。

    アカデミックアドバイザーとしっかり相談を

    4年制大学への編入を考える際に、そのコミュニティカレッジの協定ではない大学へは取得単位が認定されない可能性があるなどのリスクがあることも理解しておくことが必要です。かつ、有名大学へ編入するには基準も高く、かつライバルは「現地学生」です。基準を満たすだけでなく、だれにも負けないだけの情熱も必要です。入学後はアカデミックアドバイザーから履修科目やどの4年制大学(学部)を目指すかの指導を受けます。ぜひ、アカデミックアドバイザーとしっかりと相談を重ね履修登録を行うようにしましょう。