各国の特徴Features

ニュージーランド

ニュージーランドは、国土面積約27万km²と日本の本州と九州を合わせたくらいの面積で、North Island(北島)とSouth Island(南島)の2島と周辺の島々で構成されています。北島はたくさんの山々に囲まれ温泉や間欠泉が雄大な景色を作っています。南島では、標高3千メートル級の山脈が連なり、島の両岸には氷河湖などが広がっています。先住民はマオリ族で、古代には「白く長い雲のたなびくところ」と呼ばれていたそうです。寒暖の差が小さく、年間を通じてすごしやすい気候、多彩なスポーツやエンターテイメント、個性豊かな主要都市と、「キーウィ」の愛称で親しまれるニュージーランド人など、多様な魅力あふれる国です。

基本情報

  • 正式国名:ニュージーランド(New Zealand)

  • 首都:ウェリントン

  • 面積:約26.84万㎢

  • 総人口:約492万人

  • 公用語:英語、マオリ語、手話

  • 通貨:ニュージーランドドル

ニュージーランド留学のメリット

  • 質の高い教育制度と充実の留学生サポート
    ニュージーランドの教育水準は、世界的に見て非常に高く、国際的な大学ランキングでも上位にランクされている割合も高くなっています。「QS世界大学ランキング」においては、ニュージーランド8大学すべてが上位3%に入っています。教育の質を維持するために、ERO(Education Review Office)、NZQA(New Zealand Qualifications Authority)、Universities New Zealandなどの公的団体が評価や認定を行っています。またニュージーランド教育省は、留学生のサポートや滞在先確保、情報提供などに関して「留学生の生活保障に関する服務規程」を設けており、規定によって留学生サポートが確立されています。

  • ユニークな歴史
    ニュージーランドは、地球上で最後に発見された国で、18世紀末ごろからヨーロッパ人が移り住むようになりました。1947年にイギリスから独立国として認められ、その後様々な国からの移民が増え、多種多様な民族がクラス多民族国家となっていきました。先住民マオリゆかりの地や、先祖伝来のTaonga(宝物)など、現存するマオリ文化に触れることで、ヨーロッパ文化との対比を学ぶこともできます。ニュージーランドは、先住民とヨーロッパ双方の文化を尊重しあい、独自の文化を築いてきたことがうかがい知れます。さらに、ニュージーランドは1893年に世界で初めて女性参政権を認め、女性首相も多く誕生していることが有名です。

  • 豊かな自然
    ニュージーランドには、氷河、フィヨルド、山岳地域、平野、丘陵地域、原生林、火山、海岸線と白浜など、あらゆる荘厳な自然に触れることができ、「地球の箱庭」と呼ばれています。近年では映画「ロードオブザリング」「ホビット」の撮影地としても有名になりました。壮大の自然の中には、原生の鳥や恐竜の生き残りといわれる「トゥアタラ」など希少な野生生物が生息。「ほかに生き残っていない動物の宝庫」とも呼ばれます。

  • 恵まれた生活環境
    ニュージーランドは「平等が当たり前の国」。人々は穏やかで、優しく、親しみやすいと言われており、友達になると積極的に心を開いてくれる国民性です。また、都市部の付近にビーチや森林が多くあり、アウトドアライフを愛する人が多く、さらには最新の設備を誇る美術館・博物館も数多く、都市とアウトドアの融合した豊かな生活を送ることができます。 1人当たりのゴルフコース数が世界一で、「ゴルファーのためにデザインされたような国」とも言われています。食事ではニュージーランド産のラム肉、ワインなどが特に有名です。音楽も盛んで、数多くの音楽イベントが頻繁に行われています。国を挙げて環境問題に取り組んでいることでも知られています。

有名都市と特色

  • オークランド(北島)
    ニュージーランドの玄関口として知られる国内最大の都市。大都市でありながらコンパクトで、周囲にはビーチやハイキングコースなど多彩な魅力が詰まっています。

  • ウェリントン(北島)
    ニュージーランドの首都。北島の南端部に位置し、美しい港、緑豊かな丘陵地帯に囲まれています。博物館や美術館、劇場などが街のいたるところにあり、エンターテインメントや芸術が楽しめます。

  • ハミルトン(北島)
    国内最長のワイカト川が流れており、ニュージーランド屈指の酪農地帯として知られています。「ロードオブザリング」や「ホビット」の撮影地としても有名です。歴上マオリ文化に縁の深い都市です。

  • クライストチャーチ(南島)
    「ガーデン・シティ」の愛称で知られる、公園の中に町があるような庭園の街。南島最大の都市で、革新的な店舗やビジネスが発展を遂げています。

  • ダニーデン(南島)
    教育の街として知られるダニーデンは、国内最古のオタゴ大学があり、留学先として人気が高いです。スコットランドからの移民によって開拓され、ゴシック様式の歴史的建造物が美しい街です。

Ontheworldmap.comより引用

ニュージーランドの大学への進学

    大学の特色

    • ニュージーランドには国立総合大学が8大学あり、政府は、大学の質を保つためにこれ以上数を増やさない方針を掲げています。留学生のために、全大学が入学準備コースを設けています。2学期制で、2月から6月のセメスター1、7月から11月のセメスター2で構成されています。ニュージーランドの大学では、入学1年次から専門分野科目を履修し、学生は図書館やインターネットなどを利用して、自主的にリサーチを行い、課題に取り組むことが求められます。文系学部では、講義(Lecture)と個別指導(Tutorial)またはゼミナール形式で構成されています。理工系学部では、実験や実地調査などが基本となります。ほとんどの科目でAssignment(レポートやプレゼンテーション)が課され、コースによっては実習やインターンシップが組み込まれています。

    進学コース

    ‣①語学パスウェイ:英語研修から、Foundationなど進学準備コースに入る
    ‣②学部パスウェイ:Foundation Course(大学進学コース)から進学を目指す
    ‣③ダイレクトエントリー:大学1年次に直接入学する

    プラン① 語学パスウェイ

    IELTS:不要

    大学付属語学研修機関にて、所定の期間英語を勉強したのち、進学のためのコースに上がるプランです。ニュージーランドの大学付属語学学校は、NZQA(New Zealand Qualifications Authority)によって認定・登録されており、教授法や教育環境の向上に取り組んでいる安心できる学校です。一般英語/集中英語コース、進学準備コース、英語プラスコース、その他IELTS対策コースなど様々な留学生向けのコースが提供されています。
    高校の成績(GPA)と英語力の両方を満たしている場合は、条件なしのUnconditional Offerが出ますが、GPAは満たしているが英語力が基準に達していない場合は、「英語力条件をクリアすれば正式合格」となる、条件付きでConditional Offer(条件付き合格)となります。大学付属語学研修機関にて、所定の期間英語を勉強したのち、進学のためのコースに上がるプランです。

    プラン② 学部パスウェイ:Foundation Study Course(大学進学準備コース)から進学を目指す

    IELTS5.0~5.5以上

    ‣大学準備コース(Foundation Study Course)
    ニュージーランドでは、高校卒業時点で、日本の大学の1年次に履修する教養課程にあたるレベルと専攻分野に進むための基礎科目を修了し、大学では1年目から専門科目を履修するため、日本の高校卒業後にニュージーランドの大学に進学するためには、この教養課程にあたる1年間を補う過程として「Foundation Studies」と呼ばれる入学準備コースを受講するのが一般的です。留学生向けに開講されており、学生サービスが充実しているので、安心して留学生活を送ることができます。期間は1学期~3学期とコースによって異なり、大学進学に必要な科目受講や、大学で勉強するためのスキルを身に付けるためのトレーニングが行われます。

    プラン③ ダイレクトエントリー:大学1年次に直接入学

    IELTS6.0以上

    日本で高校卒業後、ニュージーランドの大学1年次に直接入学するプランです。可能なケースもありますが、高い高校成績(GPA)、IELTSスコアが求められるほか、大学によってはFoundation Study Courseを必須とする場合もあるため、非常に狭き門となっています。

    ニュージーランドの協定大学情報はこちらから